雑草魂

映画とか芝居とかライブとか美術展とかの感想

2016-01-01から1年間の記事一覧

映画「ホライズン」

フィデル・カストロの死を知る前日、キューバのドキュメンタリー映画「ホライズン」を観ました。 キューバの伝説的プリマバレリーナ、アリシア・アロンソ(キューバ国立バレエ団芸術監督)が皆に敬われながら、御年94歳の身体で支えられながらも優雅にポーズを…

燐光群「天使も嘘をつく」

劇団東演「琉球の風」観劇

素晴らしかったです!今年のベストかもしれない! 中津留さんの先月の民藝への書き下ろし「箆棒」がイマイチだったので、連作でどうかなあと正直思っていましたが、今作は中津留脚本が冴え渡っています。もう一回観に行きたい。 東京の人はみんなこれ観たほ…

映画「PK」

「PK」恐るべき映画です。 笑いと風刺と皮肉と宗教論と歌とダンスとドタバタ劇とSFと恋と涙があります。 以下ネタバレ含みますので、観てみようかなと思われる方は閲覧注意です。 ******************************* まずは主人公が宇宙人というSF設定で始まり…

劇団民藝「篦棒」

映画「トランボ」

仕事の憂さ晴らしは、仕事帰りの映画が一番。というわけで、たいして期待せずに行った「トランボ」、予想外にわたし好みの良い映画でした。 まさかあの「ローマの休日」の脚本家がこんなに反骨の作家だとは! 反骨の人が好きな人、「クレイドル・ウィル・ロ…

TRASH MASTERS「殺人者J」

いやー、今回も時事ネタ情報量半端ないし情報濃かったし重かった。傭兵派遣ビジネスと先進国の倫理観の崩壊がテーマということで、いつもに増して主語の大きい、概念的なセリフが多く、相当観る人を選ぶ内容だった。何を好き好んで快晴の休日昼間にこんな重…

燐光群「ゴンドララドンゴ “Go-n-do-la, La-do-n-go”」

カラヴァッジョ展

先日行って来たカラヴァッジョ展が大変劇的で面白かった。 「あたかも映像のように人間の姿を写実的に描く手法と、光と陰の明暗を明確に分ける表現は、バロック絵画の形成に大きな影響を与えた」(wikipedia) ということで、そもそも光と陰影の差が激しい作…

青年劇場「雲ヲ掴ム」観劇

中津留章仁氏の新作を観てきた。今回も素晴らしい。というか、昨年ベストワン(※私ランキング)の「そぞろの民」と対になる力作だ。 プログラムを見ると、今作についての作者評は「凡庸」とのこと。確かに「荒唐無稽」だった前作トラッシュマスターズ「猥り…

映画「サルサ!」

DVDで映画「サルサ!」鑑賞。 ストーリーは突っ込みどころ満載(ひ弱な感じのフランス人ピアニスト青年が日焼けサロンで小麦色に焼いてわざとスペインなまりにしてキューバ人ハーフのサルサダンサーに変装するとか、それ絶対途中でバレるでしょ〜初心者から…

映画「木靴の樹」

とある映画会にて『木靴の樹』を鑑賞してきました。 『木靴の樹』(エルマンノ・オノミ監督 1978年)ミレーの絵を彷彿とするような美しさ、慎ましさ、農民の生命力。19世紀末の北イタリアの小作人達の暮らしを奇をてらうことなく、静かに、嘘偽りなく、描い…

燐光群「 カムアウト 2016 ←→1989」

TRASH MASTERS「猥り現」

2015年に見た映画/演劇

2015年に見た映画/演劇 2015年に映画館で観た映画、劇場でみた舞台のまとめ。(ライブは除く) 2015.01 2015.02・こんにゃく座「白墨の輪」 2015.03・東京演劇アンサンブル「第三帝国の恐怖と貧困」2015.04 2015.05 2015.06 2015.07 2015.08 2015.09・TRASHM…