雑草魂

映画とか芝居とかライブとか美術展とかの感想

映画「サーミの血」

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言葉の少ない、しかし言葉以上に表情が饒舌に物語る、心がひりつくような美しい映画。 不勉強なのでサーミ人差別についてはこの映画で詳細を知った。 主人公の少女の心情についついシンクロしてしまう。18で東京に出て来て以来、実家と疎遠なままの私の中にもエレ・マリャはいる

(2017/09/30 新宿武蔵館)

劇団四季「ライオンキング」

https://www.instagram.com/p/BZRG7lqFf7P/

ライオンキング行ってきた。

実は、こういうウェルメイドな商業演劇は観ない派なんだけど、四季はやはり凄いんだなと思わさせられる。

隅々まで丁寧に演出された、隙のないエンタメ感。
よく訓練された役者達の美しい身体と声。
音楽、衣装、美術、装置、音響、照明…優秀なスタッフ。
水曜ソワレなのに満席。
鳴り止まないカーテンコール。

私が日頃好む小劇場の難解で偏屈な台詞演劇とはだいぶ違う。しかし、老若男女楽しめるこういう演劇が残っていくのだと思う。

映画「アンダーグラウンド 完全版」

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アンダーグラウンド完全版」凄く良かった!

その名の通り、この約50分×全6話=5時間14分の物語こそがアンダーグラウンドという作品だったのだ。通常版(2時間51分)とは、この長編ドラマのストーリーに大きく関係しない枝葉末節の小シーンをうまくカットしたダイジェスト作品だったのだ。

今回完全版を観ることができて本当に良かった。クロの父性、マルコの黒い部分、ナタリアの弟愛など、通常版を観た時より人物解釈が深まった。

通常版後半はナタリア弟は割愛されていたので、今回新たにこれらのシーンを見て私の中ではナタリア像が一番変わったかも 通常版だとナタリアが結婚後すぐに荒んでいく印象だったのだが、完全版では夫婦の関係や弟のことなど描かれていて、ナタリアがアル中になるのもわかる気がした。

また、通常版では後半になるにつれ、ハチャメチャな笑いの要素はなくなっていくイメージだけど、完全版のほうは全6話のうち、1〜5話くらいまで各話にドタバタシーンが挟まっていて息を抜ける構成になっている気がした。

第6話はさすがにドタバタは少ない印象だけど、その分、クロの父性の笑顔が沁みる。精神病院や医学講義のシーンのシニカルなセリフも良かった。完全版のDVDが欲しいなぁ。DVD出して欲しい。

(2017/09/18 恵比寿ガーデンシネマ

https://www.instagram.com/p/BZKb1C1FR7_/

すごい!アンダーグラウンド完全版、満員!!ネット予約の発券する人だけで行列出来てます。@恵比寿ガーデンシネマ

エミール・クストリッツア&ザ・ノー・スモーキング・オーケストラ 来日SPECIALライブ2017

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https://www.instagram.com/p/BYka9mbgJAE/

Emir Kusturica & The No Smoking Orchestra

https://www.instagram.com/p/BYkaUQXAdTS/

Emir Kusturica & The No Smoking Orchestra

https://www.instagram.com/p/BYkac8rgceH/

Emir Kusturica & The No Smoking Orchestra

https://www.instagram.com/p/BYkatNCAJTU/

第2回ジャンゴ東京フェスティバル

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1日め

2日め

 

「写真家チェ・ゲバラが見た世界」

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「写真家チェ・ゲバラが見た世界」に行ってきました。

1955年のメキシコやグアテマラ旅行、キューバ革命後の工業写真、そしてアジア各国の写真(原爆投下されて数年後の広島の写真もあります)を中心に、チェ・ゲバラ自身が撮影した写真ばかり240点ほど展示されています。

写真一枚一枚の技巧などに感銘を受けるというよりは、彼がそれらを撮った際の心理やシチュエーションや背景などを想像して楽しむ写真展という印象でしょうか。朽ちた遺跡、貧しい村、肉体労働者・・・彼が世界の何を見つめ、世界の何に興味を持ち、世界をどう切り取ったかがビシビシ伝わってきます。思想を伝える写真。まさに写真展のタイトルそのままです。

あのゲバラも遠近法やバランスなど構図を研究して撮影したりしていたんだなあと思うと、写真勉強中の自分としては妙な親しみを覚えたり。

ゲバラの愛用カメラがNIKONで、NIKON派としてはちょっと嬉しいです。

展示のごく一部に撮影可能エリアあり。 (2017/8/9-8/27 恵比寿ガーデンプレイス ガーデンルーム)

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